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手技療法の目的

当院の手技療法について

カイロプラクティックという言葉は聞いた事はあるけれど、実際の所、良くわからないという方が大多数だと思いますが、イメージとしては「西洋式の整体」と捉えると比較的わかりやすいかと思います。

また、カイロプラクティックとはギリシャ語で、直訳すると「手の技」という意味で、広義の意味では、まさしく「手の技」であるといえます。

狭義の意味でのカイロプラクティックとは、米国を発祥として、法制化されている「脊椎矯正術」となります。

狭義の意味でのカイロプラクティックにつきましては別ページ、カイロプラクティックとは?を設けていますので、ここでは当院に於ける「手の技」つまり手技療法(しゅぎりょうほう)の、目的と、アプローチ方法についての概要をお話します。

来院の切っ掛けは、多くの場合、何らかの辛い症状であると思います。病院では異常無しの何らかの辛い症状、これを不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼んだりします。

不定愁訴(ふていしゅうそ)は全身の様々な部位に、様々な症状として現れます。

これらの不定愁訴は、症状を追いかけても解消せず、原因を解決、根治する事によって、症状が解消していきます。

そしてその先には、筋骨格系を含む身体全体のアンバランスを解消して定着させ、身体の内部的な変化、革命を起こす事による自然治癒力の向上、健康の増進も重要な目的の1つです。

では、具体的にどの様なアプローチ、理論によって、原因の解決、身体全体のアンバランスの解消と定着、自然治癒力の向上と未来の健康増進を達成させていくのかを、1例を挙げて具体的に解説していきたいと思います。

筋肉の長さのアンバランス

既述の様に、症状と原因は食い違うもので、症状を解消する為には、原因を分析して解決する必要があります。症状がある場所を押したり伸ばしたりしても、その症状は改善しません。

比較的、分かりやすい例を挙げてみます。皆さんが、肩がこると感じて、肩もみする場所は、上部僧帽筋(じょうぶそうぼうきん)といいます。上部僧帽筋は身体の背面の筋肉で、上部僧帽筋は「伸びてる」事が多いです。伸びた状態で固まっている。これを「伸長固着」(しんちょうこちゃく)と呼びます。
逆に胸の辺りにある大きな筋肉を大胸筋(だいきょうきん)といいます。大胸筋は身体の前面の筋肉で、大胸筋は「縮んでる」事が多いです。縮んだ状態で固まっている。これを「短縮固着」(たんしゅくこちゃく)と呼びます。

縮んで固まっている大胸筋が上部僧帽筋を引っ張り、上部僧帽筋が伸びて固まっている。こり感や痛みなど、症状を出しやすいのは伸びて固まっている筋肉である事が多いです。伸びて固まっている筋肉を押したり伸ばしたりすると、独特な気持ち良さ、或いは痛気持ち良さを伴う、いわゆる効いている感じがします。気持ち良さを求めるのであれば、このアプローチは成功です。しかし、症状を解消する為に、原因を解決するアプローチとしては成功とはいえません。

筋肉の強弱のアンバランス

 

加えて、重要な点を、もう少しお書き致します。

筋肉は骨と骨の連結部分である関節をまたいでおり、筋肉を自発的に縮めると、骨、関節は縮んだ側に動きます。筋肉には縮む動力しかありません。筋肉を自発的に伸ばす事は出来ません。骨、関節を2方向に動かすためには、表と裏の一対となる2つの筋肉が必要になります。縮める筋肉を主動筋(しゅどうきん)とした時、その結果として伸ばされる筋肉を拮抗筋(きっこうきん)といいます。一方の筋肉を縮めると、もう一方の筋肉は伸ばされる。シーソーの様な関係です。

上部僧帽筋と大胸筋は、厳密には「主動筋と拮抗筋」では無いですが、お話の便宜上、そして事実上、拮抗関係つまりシーソーの関係となります。

さて問題となるのは、自発的に動かす場合ではなく、筋力を使っていない、中立の位置にある時。1対の2つの筋肉のうち、強い筋肉が縮んで、結果的に弱い筋肉が伸びる。これが筋肉のアンバランスです。つまり本来、中立であるはずの位置は中立では無くなっているという事です。強い筋肉と弱い筋肉が綱引きをすると、中立の位置にあった綱はどちらへ移動するでしょうか?

関節の歪みと固まり

強い筋肉と弱い筋肉の綱引き。10人と5人で綱引きすると、当然ながら10人の方が強いです。結果、綱は10人で引っ張っている方へ移動します。綱を引っ張っている人が筋肉。綱は骨であり関節です。強い筋肉、縮んでいる筋肉の方へ、骨、関節は引っ張られて歪みます。歪んだ関節は動かしにくくなり、この状態で時間が経過すると、骨と骨の連結部分、つまり関節は癒着して固まり、更に動かしにくくなります。これを筋関節機能不全(きんかんせつきのうふぜん)といいます。

筋肉同士の綱引きと、骨の綱の、適正化

 さて綱引きのお話に戻ります。10人、対、5人の綱引きで、アンバランスをバランスさせるには、どちらの人数を減らすのが正解でしょうか?答えは勿論、10人から1人、2人と減らしてゆく事。

しかし、5人から1人、2人と減らしてしまいがちになります。それは何故か?というと、5人で引っ張っている方がつらいから、意識がそちらに向きやすい。という事がいえるかもしれません。

10人、対、5人の綱引きを、10人、対、3人の綱引きにしてしまう。伸びて固まっている筋肉に痛みという症状が出て、そこを何とかしようと押したり伸ばしたりしてアンバランスを更にアンバランスにさせるという事は、そういう事です。

10人、対、5人の綱引きを、6人、対、5人の綱引きにする。これが短くなって固まっている筋肉を、ゆるめるという事です。

また、6人、対、5人の綱引きを、6人、対、6人の綱引きにする。これは筋トレに相当するでしょう。

時にアンバランスな筋肉には、ゆるめる事ではなく、筋トレも必要です。インナーマッスルなどは特にそうです。ただしウェイトトレーニングの様な過度な負荷をかけて、きつい事をする必要はありません。どこの筋肉に、どの様なアプローチをするのか?この事が重要です。

そして最初の位置からズレた位置に移動してしまった綱を元の位置に戻す。これが関節操作になります。

ズレた位置がどこで、最初の位置はどこの位置にあり、どの方向に、どの位の移動距離と速度で戻すアプローチをするのか?この事が重要になります。

筋肉と関節へのアプローチの方向性

つまり、筋肉と関節へのアプローチの方向性は、それぞれを中立の位置へと戻す方向性となります。

手技によるアプローチの要点

そして、全体のアンバランス、歪みが、どの様な状態であるかを分析して、中立の方向へ、全体のアプローチをしてゆきます。

手技によるアプローチの主要な効果

筋肉や関節に対して、分析結果に基づく、中立位置へ導く、全体のアプローチにより、体内を流れる、電気の流れ、水の流れが回復します。電気の流れとは神経伝達、水の流れとは血流、リンパの流れ、体液循環です。

これらのトータル的な相乗効果により、自然治癒力は正常化し、症状は解消してゆきます。

手技療法の目的、まとめ

さて今回、ピックアップしました一例は、あくまで一例ですので、身体の状態や、アプローチ方法は、この限りではありません。

全体的なイメージをつかんで頂く事が目的ですので

 

今一度、ここまでのお話の要点を以下にまとめます。

 

 筋肉のアンバランスや関節の歪みなどの問題に対して次の様なアプローチをします。

 ・分析によるアプローチ。

 ・中立に導くアプローチ。

 ・全体のアプローチ。

その結果…神経伝達などの電気の流れや、血流、リンパ、体液などの水の流れが滞るなどの問題に対して次のような効果が現れます。

 ・電気の流れが回復する。

 ・水の流れが回復する。

その結果…

 ・原因の根治、解決により症状が解消される。

 ・自然治癒力が正常化し、健康増進の一助となる。

理論は手技療法のアクセサリー

さて、ここまで少し長く、そして少し難しいお話しであったと思います。

お読み頂き、ありがとうございます。お疲れさまでした。

おぼろげながら何となくで結構です。当院の提供する手技が、何を目的としているのか、ご理解頂けたでしょうか。また、皆様の目的を見付ける事が出来たでしょうか。

何となくわかった様な気がする。

この様に感じて頂ける事も、理論的な側面を提供する有益性であると思います。

腑に落ちた気がする事は、不安感を和らげる効果があると思いますし、心身のケアの為に、施術やセルフケアを続けて頂くモチベーションになると思うからです。

手技療法の理論的な話にご興味のある方は、当院は非常にマッチすると思います。

反面、理論的な話は苦手、不要という方もいらっしゃると思います。この様な方も大歓迎です。ベッドに横になり、ゆったりと施術をお受けください。

理論的側面は、需要のある方へのアクセサリーです。

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