第一章

<公開時期:2018年 7月~12月 >

このページでは、身体関連のお話をブログ形式で綴っていきたいと思います。

解糖系からミトコンドリア系への進化と逆行

前回お話ししました解糖系とミトコンドリア系は

時系列でみますと既述の様に解糖系が最も原始的です。

酸素の無い原始の地球で

無酸素でエネルギーをつくり出し

細胞分裂していく生命体の形成です。

後に太陽の光から酸素をつくり出す光合成が

植物によって成されました。

それによって地球上には酸素が現れました。

その酸素を使った代謝系がミトコンドリア系です。

そして一人の人間の時系列では、前回お話ししました様に

成長期に解糖系が主流で

成人してから解糖系、ミトコンドリア系が両立し

歳を取るに従いミトコンドリア系が主流になります。

精神的ストレスが身体に悪影響を及ぼす要素が多々ありますが

代謝系にも悪影響が出ます。

精神的ストレスが加わった時に

時系列の進化の過程を逆行し

原点回帰しようとしてミトコンドリアを減らす適応現象が起こります。

解糖系への逆行です。

この時、発生するのが細胞分裂が盛んなガンであるという説があります。

そしてガンのエネルギー源は糖質であり

無酸素による、低温でのATP生成の解糖系です。

成人してからは高効率なATP生成のミトコンドリア系が

十分に働き、歳を取ってからはミトコンドリア系が主流となります。

糖質の摂取はそれ程必要が無くなります。

また、ミトコンドリア系では

余剰分の糖質が形を変えて蓄積されている脂肪をエネルギー源に出来ます。

糖質は程々に、体を温めて、精神的ストレスが少ない生き方。

そして前回もお話ししました様に

頭と体を良く使う事。

当然の事ではありますが忘れがちな事。

自然体で生きる事。

ガン予防も含め、健康の為に最も重要な事の1つでしょう。

 

2018年12月

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解糖系とミトコンドリア系

以前、生体のエネルギーはATPであるというお話をしました。

ATPを発生させる為には2つの系統があります。

解糖系とミトコンドリア系です。

解糖系は、細胞内に満たされている細胞内液の細胞質基質で

グルコースを分解してピルビン酸、乳酸をつくる時に

ATPを発生させます。

この時、グルコース1分子当たり

ATPが2分子、発生します。

グルコースとはブドウ糖、つまり糖質の事で

解糖系では大量の糖質が必要となり

反面、酸素を必要としません。

また、比較的低体温の状態で反応が起こっています。

もう1つの特徴が、細胞分裂の盛んな細胞が主体となります。

具体例としては骨格筋の白筋(はっきん)です。

白筋は瞬発性に長けており、持久性が苦手です。

解糖系はエネルギー発生の営み、すなわち代謝系に於いて

最も原始的な営みです。

一方、ミトコンドリア系では

ミトコンドリア内で、グルコース1分子当たり

ATPが36分子、発生します。

これは、解糖系の18倍の高効率で

エネルギ―をつくり出している事になります。

ミトコンドリア系では

糖質をあまり必要とせず

反面、酸素が必要になります。

また、比較的高体温の状態で反応が起こっています。

そしてもう1つの特徴が

細胞分裂が遅い、もしくは細胞分裂が出来ない細胞が主体です。

具体例としては脳の神経細胞、心筋、横隔膜、骨格筋の赤筋です。

赤筋は持久性に長けており、瞬発性が苦手です。

ミトコンドリア系の細胞は細胞分裂が出来ないので

一度ダメージを負うと深刻な状態になります。

例えば脳梗塞や心筋梗塞です。

大事に長く使う事が重要です。

さて、解糖系とミトコンドリア系は体内で共存していますが

細胞分裂が盛んな成長期では解糖系が主流で

成人してからは解糖系とミトコンドリア系がバランスして働き

高齢になるに従い、ミトコンドリア系が主流となります。

さて、歳を取ると脳も身体も衰えていくと

認識されていると思いますが

実は、そうばかりでもありません。

成長期に主流であった解糖系の18倍の高効率で

エネルギ―をつくり出しているミトコンドリア系が

主流となっている訳ですから。

そしてミトコンドリアは鍛えると数が増える特徴があります。

キーポイントはミトコンドリア系が主流となる細胞

脳、心臓、横隔膜、筋肉を良く使う事です。

色々な事を見聞し、深呼吸して、ウォーキングをする等。

病は気から、老化も気からです。

 

2018年11月

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細胞性免疫と液性免疫

適応免疫についてもう少し詳しくお話致します。

適応免疫は更に細胞性免疫と液性免疫に分ける事が出来ます。

抗原、つまりターゲットとなる敵に対して

細胞性免疫では直接攻撃をして

液性免疫では抗体という液性の飛び道具で攻撃します。

細胞性免疫では貪食細胞のマクロファージや、キラーT細胞が活躍します。

ここでキラーT細胞はメモリーT細胞となって

戦いが終わった後も、敵の顔を覚え続け

再び同じ敵が現れた時には即座に対応して攻撃態勢に入ります。

結果、同じウイルスが二度目以降に体内に侵入しても

発病しない、或いは病状が軽度で済む事に一役買っています。

液性免疫ではB細胞が活躍します。

リンパ球の司令官であるヘルパーT細胞が放出する伝達物質

サイトカインによってB細胞は形質細胞に分化します。

これはB細胞が変身した姿で

ターゲットとなる敵に効く

液性の飛び道具をつくり出す事が出来る様になります。

液性の飛び道具を抗体と呼び

抗体は体液を介して全身を回り

ターゲットとなる敵を一網打尽にします。

B細胞もまた、メモリーB細胞となって

戦いが終わった後も、敵の顔を覚え続け

再度、同じ敵が現れた時に即座に対応し臨戦態勢に入ります。

適応免疫に於ける2系統の免疫システムである

細胞性免疫、液性免疫はバランスが重要です。

アンバランスとなって、どちらかが強くなると

誤作動を起こし易くなります。

例えば、細胞性免疫が強くなり過ぎると

無害な自己の細胞を攻撃して

自己免疫疾患を起こし易くなります。

具体的には、リウマチなどです。

反面、液性免疫が強くなり過ぎると

外部から入ってきた無害な物質を攻撃して

アレルギー疾患を起こり易くなります。

具体的には、花粉症などです。

つまり、免疫は強くする事と同時にバランスが大事であるという事です。

細胞性免疫、液性免疫のバランスを取り持つ為に

マクロファージの働きが大きいそうです。

免疫の強さとバランスの為の具体策は

またの機会にしたいと思いますが

1つ重要な点は、腸内環境を整える事です。

 

2018年11月

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免疫細胞の種類と、自然免疫、適応免疫

免疫細胞のお話し。

免疫細胞というと一般的には

白血球やリンパ球が思い浮かぶと思います。

白血球やリンパ球にも色々な種類、役割があります。

血管内を流れる、白血球には

好酸球(こうさんきゅう)

好塩基球(こうえんききゅう)

好中球(こうちゅうきゅう)

がありこれら3つの総称を顆粒球(かりゅうきゅう)といいます。

顆粒球は血管内を流れ

主として細菌を捕食します。

細菌は比較的サイズが大きく

毛細血管のすき間である間隙(かんげき)を通り抜ける事が出来ないので

血管の外に出る事が出来ません。

また顆粒球も同様に血管外に出る事が出来ません。

従って血管内にとどまる細菌は顆粒球によって捕食され退治されます。

また、白血球の仲間には単球(たんきゅう)があり

単球もまた、血管内を流れて細菌を捕食しますが

顆粒球と違って単球はアメーバ状に変身して血管外に出る事が出来ます。

単球の変身後のアメーバ状の細胞が

マクロファージ、樹状細胞(じゅじょうさいぼう)です。

例えばウイルスは細菌よりも遥かにサイズが小さく

毛細血管の間隙をすり抜けて血管外に出る事が出来ます。

マクロファージや樹状細胞は

血管外に出たウイルスを捕食して退治します。

ここまでご説明した免疫システムは常時働いている自然免疫です。

そして自然免疫の他に特定の敵を認識して働く免疫システムが

前回、お話ししました適応免疫です。

適応免疫で働く免疫細胞はリンパ球がメインとなります。

リンパ球には

ヘルパーT細胞

キラーT細胞(CTL)

B細胞

などがあります。

前回お話ししました様に

マクロファージや樹状細胞が収集した敵の情報を

敵の断片と共に、ヘルパーT細胞に提示する事を

抗原提示といいます。

すると敵の情報を受け取ったヘルパーT細胞が

その情報をキラーT細胞やB細胞に伝え

リンパ球全体が臨戦態勢に入ります。

キラーT細胞はウイルスなどの敵に直接攻撃を加え

B細胞は抗体を使って間接攻撃を加えます。

この様に、白血球やリンパ球は役割分担し

自然免疫と適応免疫の連係プレーによって

有害なミクロの敵から身体を防衛しています。

最後にもう1つリンパ球をご紹介します。

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)です。

ナチュラルキラー細胞は生まれながらの殺し屋と呼ばれ

何世代にもわたる生命の営みの中で

生命に危険を及ぼす敵を生まれながらに既に記憶しており

抗原提示というステップを踏まず

常時、正確無比に働いています。

長年に渡るデータ蓄積による敵、味方への認識能力の高さによって

適応免疫系で起こり得る自分自身の正常細胞への誤爆も

殆ど起こさないそうです。

ナチュラルキラー細胞はリンパ球ですが

常時働く、自然免疫であるといえます。

 

2018年 11月

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MHCクラスⅠ、MHCクラスⅡ

MHCクラスⅠ(エムエイチシークラスワン)と

MHCクラスⅡ(エムエイチシークラスツー)のお話し。

見聞した事のない用語だと思いますが

身体に取って非常に重要な役割を担っております。

MHCクラスⅠは自己の細胞に付けられている名札で

MHCクラスⅡは一部の免疫細胞に付けられているアームです。

まずMHCクラスⅠですが

これは自己の細胞が自己の細胞であるという証となる名札です。

外部から侵入してきた敵や内部から発生する敵は

自己の細胞では無くMHCクラスⅠの名札を付けていません。

例えば外敵はウイルス、内敵はガンなどです。

外敵、内敵を倒す免疫細胞は間違って自己の細胞を倒してしまわない様に

MHCクラスⅠの名札の有無を確認しています。

誤爆をしない様に敵と味方を見分ける為の役割が

MHCクラスⅠにはあります。

一方、MHCクラスⅡは

一部の免疫細胞に備わっている抗原提示の為のアームです。

抗原提示というのはリンパ球の司令官的な役割をするヘルパーT細胞に

「こんな敵が体内に居ました」と敵の情報を知らせる為に

敵の細胞の断片を提示する事をいいます。

この、敵の断片を収集する免疫細胞は

例えば、樹状細胞(じゅじょうさいぼう)やマクロファージです。

MHCクラスⅡは、敵の細胞の断片を持ち帰る為のアームです。

敵の細胞の断片と共に敵の情報を受けたリンパ球の司令官、ヘルパーT細胞は

リンパ球全体にこの情報を伝え

この特定の敵に総攻撃を仕掛ける様に

免疫システム全体に働きかけます。

この様なプロセスで発動する免疫システムを

適応免疫、または獲得免疫といいます。

 

2018年 11月

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目、手の指、脳のリンクによる能力開発

人体の中でも特に精巧につくられている器官は

「目」そして「手の指」です。

目は視覚のセンサーで

手の指は筋骨格系の中で最も精密に動かす事の出来る部位です。

目からの視覚情報の入力

手の指による運動の出力

これらを制御しているのが脳です。

目からの入力、手の指の出力、脳の制御を

上手くリンクさせると能力開発が可能です。

別の言い方をすると脳の処理速度が上がります。

指回し体操をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

栗田昌裕先生が開発されたSRS能力開発法の一環です。

左右の手のそれぞれの指の先端を接する様にドーム状の形をつくり

最初に左右の親指を互いに接触しない様に回します。

順番に、人差し指、中指、薬指、小指と同様に回します。

これは主に手の精密な動き、巧緻運動(こうちうんどう)を利用した

能力開発の一環で

能力開発の指標は速読となります。

また速読は目を使う能力開発にもなっています。

他にはインターチェンジ効果といって

高速道路を暫く走った後に

インターチェンジから下道に出ると

車が遅く感じたりします。

これも高速道路を走る景色が

下道よりも速い速度で目から入力されて

一時的に脳の処理速度が上がっている状態です。

人間の進化の過程においても

人間が2本足で立つ事によって両腕、両手が自由になる事で

両腕、両手、特に指先は人間以外の動物と比較して

遙かに優れた巧緻運動が出来る様になりました。

そして手の指の巧緻運動と脳の発達には

密接な関係性があります。

そして目から入力される視覚情報

特に動く物を捉える時の視覚情報は膨大です。

パソコンの動画のデータ量の膨大さを例に取ると

イメージ的に分かり易いかと思います。

視覚情報の処理もまた脳の発達との関連性があるでしょう。

さて今回は

人体の精密機器である目と、手の指は

その入力と出力に、膨大な情報量の信号が神経を流れ

脳を活性化し、処理速度を上げ

能力開発に繋がるというお話でした。

 

2018年 10月

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D・D・パーマーと磁器治療

カイロプラクティックの創始者「D・D・パーマー」について

そのエピソードを少しお話ししましょう。

D・D・パーマーはその昔

行商をしていたそうでうす。

行商というのは何らかの商品を売り歩く商いの事です。

その後、D・D・パーマーはカイロプラクティックを創始する事になる訳ですがその前には磁気治療を行っていたそうです。

今でいうとピップエレキバンになるでしょうか。

ピップエレキバンが、こりに効く理由は諸説ありますが

フレミングの法則ではないかと思われます。

筋肉がこって血流が悪くなっている所へピップエレキバンを貼り

磁気によって赤血球のヘモグロビンに含まれる鉄分に働きかけて

運動を誘発させる事で赤血球の動きを促進させて血流が良くなるという

理論であると思います。

ここで難しい問題があります。

それは運動を誘発する方向です。

モーターであれば一方向に回せば良いですが

血管の走行と血流の方向は立体的で複雑です。

ただし血流改善に何らかの効果がある可能性もあるでしょう。

もし何も無かったとしてもブラシ―ボ効果があります。

プラセボともいいますが思い込みの力です。

この思い込みの力の影響力は侮れません。

これが100年以上昔であれば尚更です。

さてD・D・パーマーのお話に戻りますが

カイロプラクティックを創始した以前の

磁器治療に於いても

やはり先見の明があったといえるでしょう。

 

2018年 10月

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梨の効能と保存

夏から秋にかけて旬となる梨は

カリウムやアスパラギン酸が豊富で

夏バテ予防に適した果物です。

この様に、旬の食物を旬の時期に食べる事で

旬の効能が得られる事は多いです。

旬の食物→梨

旬の時期→夏から秋

旬の効能→夏バテ予防

といった具合です。

所で梨は日持ちしにくい果物です。

木から切り離された後

梨自体が呼吸をして酸化していくからです。

梨が酸素を吸入する場所はヘタの部分です。

ですのでヘタの部分を下に向けて酸素を吸入しにくくする事で

酸化を抑え、比較的日持ちし易くなります。

産地直送の梨が容器の中で下向きに置かれているのはこの為です。

スーパーなどでヘタが上向きとなっているのは見栄えを良くする為でしょう。

比較的、長期保存させる目的の場合、ヘタは下向きです。

ヘタを下向きにして冷蔵保存すれば

1週間~10日程度保存が可能です。

 

2018年 9月

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副交感神経優位へのスイッチ

交感神経が優位で

常にピリピリモードの状態の時に

副交感神経を優位にするスイッチの1つが

カイロプラクティックであるというお話を前回しました。

副交感神経が優位になる事で心身ともにリラックスモードとなり

この時、内臓の機能も活性化されます。

内臓機能の活性化は、消化器官では特に顕著です。

胃、十二指腸、小腸、大腸などです。

交感神経が優位で副交感神経のスイッチが入らない、或いは入りづらい状態では

自律神経失調症と言われたりする事があると思います。

この様なケースの自律神経失調症では

過食症や拒食症が伴っている事があります。

副交感神経が優位になると消化器官が活性化しますから

身体は良かれと思って防御反応として

食べ物を沢山食べて消化器官を動かそうとします。

そうする事で消化器官を活性化して副交感神経優位にしようとします。

副交感神経優位→消化器官の活性化

この流れを逆にして

消化器官の活性化→副交感神経優位

しようと試みます。

この為に、本来、十分に足りているはずの食料を

更に欲する食欲が起こります。

結果、失敗して食べ過ぎてしまい

ストレス太りとなってしまう。

この場合は過食症となり

消化器官が拒絶すると嘔吐してしまったりします。

この場合は拒食症です。

この様な自律神経失調症や

それに伴う間違えてしまった防御反応である

必要以上の食欲、食べ過ぎ

そして過食症、拒食症。

これらの症状に必要な事は繰り返しになりますが

副交感神経を優位にするスイッチを押す事です。

カイロプラクティック以外に一例を挙げてみますと

耳を心地良く刺激してあげる事が有効です。

耳は比較的お手軽に副交感神経に刺激を加える事が出来る場所です。

耳ツボダイエットの類の理論的側面には

この様な事情も1つにはあるでしょう。

難しく考えなくても大丈夫です。

耳たぶを親指と人差し指で軽くつまんで

心地よい程度にグリグリグリっと揉んであげればOKです。

セルフケアとしてお手軽です。

 

2018年 9月

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交感神経

野生動物に於いて

シーソーの様に働く交感神経、副交感神経と

そのバイオリズムについて前回お話をしました。

交感神経が活性化された状態では

例えば、草食動物が肉食動物に噛まれた時には

筋肉を固く収縮させ、同時に血管も収縮させます。

肉を食いちぎられない様にして

出血をなるべく抑えないといけません。

生き延びる確率を上げる為です。

この交感神経の活性化の働きは

野生動物に備わる内在した記憶で

現代人にも引き継がれており

仕事上の問題や、家庭での問題

人間関係や様々な悩みがストレスとなって

草食動物が肉食動物に遭遇した時の様な

緊急事態となって自動制御による自律神経が

交感神経の活性化に傾き副交感神経は抑制されます。

筋肉は固まり、血流は悪くなり

肩や首のこり、腰痛や頭痛、そして内臓の機能低下の原因となります。

この様なストレス、身体の緊急事態、交感神経の活性化が長引くと

副交感神経の活性化へのスイッチが入りづらくなります。

常に心身ともにストレス状態でピリピリして

夜、ゆっくり眠れる時間になっても

目が冴えてしまって眠れない不眠症となったり

副交感神経へのスイッチが入らないバイオリズムの乱れは

自律神経失調症に繋がり、やがて精神的な異常へと傾く要因となります。

この交感神経が常に優位で副交感神経にスイッチが入らない

自律神経のバイオリズムの乱れをリセットするスイッチの1つが

骨盤や脊柱の歪みなど、骨格系を整える事。

カイロプラクティックが有効に働きます。

 

2018年 9月

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自律神経

自律神経についてのお話です。

ホームページの本編で何度も使用している用語です。

また、良く見聞する用語であると思います。

神経とは、電気信号によって情報を伝達する回線です。

運動神経の場合は、自身の意思で身体を動かす為の回線です。

例えば、脳が「上腕二頭筋を収縮せよ」と命令を出すと

その命令は、電気信号の情報となって上腕二頭筋に伝達され

上腕二頭筋は収縮し肘が曲がります。

この場合の脳の命令は自身の意思によって発生させています。

反面、自律神経は自身の意思では無く

自動操縦によって制御されている回線です。

役割は生命維持と生命維持の補助です。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

両者には拮抗関係がありシーソーの様に働きます。

片方が活性化すると、もう片方が沈静化します。

交感神経が活性化している時は、身体は緊張状態にあって

副交感神経が活性化している時は、身体はリラックス状態にあります。

進化論でいうと人間は昔、野生の動物でした。

或いは人間であった時代でも狩りをして生活していた時代には

より、野生の生活をしていたはずです。

野生の中で生きている動物は食うか食われるかという

命を懸けた戦い、時に逃走の選択、行動を迫られます。

飢餓の状態で獲物を捉えなければ自分が死んでしまう。

飢餓の天敵に遭遇した時には逃げ切れなければ食われてしまう。

この様な時にリラックス状態では生き延びる事が出来ません。

交感神経が活性化され、戦い、逃走に全力を使わねばなりません。

そして一難が去って休息の時が訪れた時には

副交感神経が活性化されリラックス状態になります。

食料をゆっくりと取って栄養分を吸収し

良質な睡眠を得ます。

消化器官の正常な働き、良質な睡眠は、副交感神経の活性化の恩恵です。

交感神経と副交感神経は状況に応じて相反するそれぞれの役割を果たす為に

シーソーの様に拮抗作用しており

是すなわち、バイオリズムの一環である訳です。

 

2018年 9月

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熱中症、夏バテ予防の食事の一例

既述しました様に熱中症予防には

水分と共に塩分が必要です。

塩分には体内の水分を保持する働きがあります。

また、カリウムには過剰摂取された塩分を排出する働きがありますが

カリウムもまた、体内の水分を保持する働きがあります。

具体的には塩分は細胞の外部に存在する体液である細胞外液を保持する働きがあり

カリウムは細胞の内部に存在する体液である細胞内液を保持する働きがあり

どちらも必要となります。

カリウムはミネラルの1つで、海藻類に多く含まれています。

またカリウムは大豆にも多く含まれており

ワカメの味噌汁などは、カリウムと塩分の補給に適しています。

そして夏バテ予防の1つには、既述しました様にビタミンB1の摂取も重要です。

例えばビタミンB1は玄米に多く含まれています。

玄米を精米した白米では糠(ぬか)が取り除かれる事により

ビタミンB1の含有量が少なくなります。

ビタミンB1は比較的不足しにくいといわれてはいますが

白米を食べる事が主流の多い現代の日本

そしてインスタント食品の多い昨今は注意が必要です。

ワカメの味噌汁に玄米。

昔の食事はやはり身体に良いといえます。

 

2018年 8月

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糖の代謝

糖の代謝と生体のエネルギーについてのお話です。

糖質を摂取すると糖質は体内でグルコースに変換されます。

グルコースは各細胞の内部に満たされている液体、細胞内液の細胞質基質に取り込まれ

ピルビン酸に代謝されます。

この時、水素とATPが発生します。

このATPが生体のエネルギーとなります。

ここまでの過程は酸素が無くても起こる反応となります。

また、ここで発生するATPの量は僅かで

生体のエネルギーとしては不十分といえます。

実質的にATPを発生させる実働の場所はミトコンドリアです。

ミトコンドリアも細胞の中にあります。

つまり次のステップは

ミトコンドリアでピルビン酸からATPを発生させるステップです。

ここでは酸素が必要となります。

そしてもう1つ必要なものはビタミンB1です。

ミトコンドリアで効率的に生体エネルギーのATPを発生させる為には

体内にくまなく酸素が行き届いている事と

ビタミンB1が足りている事が重要になります。

逆に酸素不足とビタミンB1不足は

ATPを発生させる効率を落とす事になります。

すると余剰分の糖質は脂肪に変換され肥満の原因となったり

血液中を流れる糖質がタンパク質と、くっ付いて終末糖化産物のAGEとなります。

AGEは血液中のヘドロで、血管の内壁にくっ付いて固まると

血管壁の硬化の原因となり動脈硬化の原因になります。

また余剰分のピルビン酸は酸素が無い場所では乳酸に変換され

乳酸の量が増えると病気、特にガンの発生の原因にもなります。

体内にくまなく酸素が行き届いている状態をつくり出す為に

実はカイロプラクティックを始めとした手技療法は非常に有効です。

ビタミンB1の摂取は夏バテ予防にもなります。

逆に糖質の過剰摂取によってビタミンB1の消費が大きくなると

夏バテの原因となったり

乳酸の増加、動脈硬化、肥満の原因など。

ここまでお書きしました事をまとめますと

度合いの問題もありますが

無理のない糖質制限が重要ポイントとなります。

例えばスポーツドリンク…糖質が多いですよ。

 

2018年 8月

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熱中症②

熱中症についての続きをお書き致します。

身体の体温調整はホメオスタシスによります。

これは恒常性という意味で

ある一定の状態を保とうとする性質、働きの事です。

体温調整では例えば36.5度を保とうとする働きです。

この体温調整を行っているのは自律神経系の中枢である視床下部です。

体温が高くなると、体表の毛細血管を拡張させ、外気温で血液を冷やそうとします。

そして更に体温が上昇すると、発汗させ、気化熱によって体表の熱が奪われる事で体温を下げようと働きかけます。

前項では汗の成分となる水分や塩分の適切な摂取が重要であるというお話をしました。

しかし水分や塩分を十分に摂取していても熱中症になる事があります。

それは外気温が体温より高かったり、湿度が高い事によります。

熱エネルギーは温度の高い方から低い方へ伝わり

温度の低い方から高い方へは伝わりません。

外気温が体温より低ければ、体温を外気に逃がす事が出来ますが

外気温が体温より高いと、体温を外気に逃がせず

逆に外気の熱が身体に伝わってしまいます。

また湿度が高いと、外気の水蒸気の量が飽和してしまい

皮膚に付着している汗が上手く気化出来なくなり

気化熱によって体温を外気に逃がす事が出来なくなります。

つまり、水分や塩分を十分に摂取していても

上昇した体温を上手く下げる事が出来なくなり

熱中症になる危険があるという事です。

ですので水分や塩分の摂取以外で重要な事は

気温と湿度を適切に保っている状態に身を置く事です。

例えばエアコンの有効活用などです。

また、発汗時には交感神経が優位になっている状態ですが

これによって心身共にストレス状態になり易くなります。

寝る時に室内の気温が、あまりに高いと

良質な睡眠の妨げになって翌朝まで疲れを残したり

脳の疲労、機能低下によって恒常性が低下すれば

熱中症や、夏バテなどの原因となり得るでしょう。

エアコン嫌いな方も居らっしゃいますが

やはり、温度を下げ過ぎない様に注意して

エアコンの有効活用も必要でしょう。

また前項でお書きしました熱中症の症状と進行度合いの補足をしますと

体温の上昇に伴う、体表の毛細血管の拡張は

頭部への血流量の低下に繋がり

熱中症特有のめまいや、意識が朦朧とする状態が起こり易くなります。

熱中症は進行が早く意識障害や、命の危険も伴う為

軽視せずに早めの対処が重要となります。

 

2018年 8月

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熱中症

熱中症について。

猛暑日や猛暑日の運動や屋外でのイベントなどで

気を付けたいのが熱中症や脱水症です。

ご存知の通り、体温の上昇を抑制する為に起こるのが発汗です。

皮膚に付着している汗が気化熱を奪う時に体温を下げる働きがあります。

発汗の量が増えると体液が不足していきます。

ある一定以上体液が不足すると

内臓などの機能低下が起こり身体の不調が起こります。

これが脱水症です。

更に発汗により体液が不足すると

必要最低限の体液を保持する為に発汗がストップします。

これによって体温の上昇が抑制できなくなり熱中症へと進みます。

現在では夏場の気温も昔より高くなり

熱中症による命の危険も高まっている事から

熱中症に度合いが設定されている様です。

症状の軽い方から

Ⅰ度 めまい、こむら返り、など

Ⅱ度 頭痛、吐き気、など

Ⅲ度 意識障害、けいれん、など

です。

症状の進行が早いのが特徴で

Ⅰ度、Ⅱ度の段階で迅速な対処が必要です。

熱中症では体温を下げる事が必要ですので

応急処置としてまず、首のなどの表層の太い動脈が通っている場所に

冷たいタオルやアイスノンなどを当てて

体温を下げる事に努める事が重要です。

また体液の不足に関しては

水分だけではなく塩分、糖分も同時に失われています。

そこで水分と同時に、必要な塩分と糖分の補給の必要性があります。

そこで便利なのが「経口補水液」のOS-1などです。

経口補水液とは、水に食塩、ブドウ糖を溶かした液体で

脱水症、熱中症などの治療に使用される液体です。

一度に大量に飲まず

時間をかけて少しずつ飲むようにします。

出来れば、猛暑日の運動や屋外でのイベントなど

脱水症や熱中症が予想される場合の

事前の対処としての水分補給、経口補水液の補給がより良いと思います。

補足しておきますと

脱水症、熱中症になってしまった場合は

水、麦茶、スポーツドリンクの補給では不十分ですので

前述しました様に経口補水液の摂取が望ましいでしょう。

 

一番良いのは

日頃から適度に水分と塩分を補給する事でしょう。

そして糖分は…控えめが良いと思います。

 

2018年 7月

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