適応症状

肩こり、腰痛、頭痛、骨盤の歪み、他、様々な症状

肩こり、腰痛、頭痛など。病気では無いけれどつらい症状は色々とあると思います。

1つの同じ症状でも原因が異なる事

があり、東洋医学では同病異治(どうびょういち)といいます。

原因が異なるので治療法も異なります。

一方

違う症状でも原因が同じ事

があり、東洋医学では異病同治(いびょうどうち)といいます。

原因が同じなので治療法も同じになります。

この様に、症状と原因は異なり、複雑に絡み合っている為

症状だけを追いかけると、原因を見逃し、治療法を間違えてしまいます。

自然治癒力に根差している手技療法も同様で

症状を追いかけるのではなく

原因の特定と、解決が重要です。

その為には、幅広く深い、理論と手技。多角的な分析と施術が必要です。

先にご紹介しましたカイロプラクティックやオステオパシー、アナトミートレインに基づく筋膜リリースもその一環です。

 

症状の原因に対するアプローチと解決

 

 

症状と原因の一例。

 

肩こり

 

・肩こりの場所とは違う場所の筋肉が短縮して固まっている。

これは互いに引き合う拮抗筋で、例えば大胸筋などです。

 

・肩周囲や、肩から遠い場所の筋膜が短縮して固まっている。

これは同じ筋膜ライン上で起きます。例えば腕の筋膜などです。

 

・肩周囲の関節が歪んでいる。

例えば肩甲骨と鎖骨の肩鎖関節や、肩甲骨と上腕骨の肩甲上腕関節の歪みが、その周囲の筋肉に緊張をつくっています。

 

・肩周囲から遠い場所の関節が歪んでいる。

例えば対側の股関節などです。右肩であれば左の股関節です。

 

・内臓の不調や内臓周囲の膜組織が短縮して固まっている。

例えば胃の機能障害では左側の首、肩こりを起こします。

 

腰痛

 

・腰痛の場所とは違う場所の筋肉が短縮して固まっている。

これは互いに引き合う拮抗筋で、例えばお腹の奥にある大腰筋や腸骨筋などです。

 

・腰の周囲や、腰から遠い場所の筋膜が短縮して固まっている。

これは同じ筋膜ライン上で起きます。例えば足の後側の筋膜などです。

 

・腰の周囲の関節が歪んでいる。

例えば骨盤や腰椎の歪みが、その周囲の筋肉に緊張をつくっています。

 

・足腰のインナーマッスルが委縮して弱くなり、足腰のアウターマッスルが固まり力む。

例えばインナーマッスルの筋力低下は大腰筋などで、アウターマッスルの筋力増大、癒着は太もも周囲の筋肉群や背筋群などです。

 

・腰痛の場所とは違う場所の筋肉の関連痛による。

これは筋肉のこりの芯ともいえるトリガーポイントが別の場所に痛み、違和感を飛ばす現象で、腰痛の場合、例えば大腰筋や腹直筋などです。

 

・内臓の不調や内臓周囲の膜組織が短縮して固まっている。

例えば腎臓の機能低下では腰痛を起こします。

 

頭痛

 

・筋緊張型頭痛では、頭痛の場所とは違う場所の筋肉の関連痛による。

これは首や肩の筋肉のこりの芯であるトリガーポイントによります。例えば上部僧帽筋や胸鎖乳突筋のトリガーポイントなどです。

 

・首の関節が歪んでいる。

これは頚椎の歪みが、その周囲の筋肉に緊張をつくって、頭部へ関連痛を飛ばしています。例えば後頭下筋などです。これも筋緊張型頭痛です。

 

・頭が前方に移動した首猫背となる不良姿勢による。

この様な不良姿勢を、デスクワークなどで長時間続ける事で首周囲の筋肉や頚椎の負担となり、筋緊張型頭痛の原因となります。

 

・片頭痛では頭蓋骨や硬膜の歪みなどによる。

これによって脳や脳神経へのストレス、脳脊髄液の水圧の変化によって片頭痛の原因、助長となります。

 

・内臓の不調や内臓周囲の膜組織の短縮による影響で頭痛が誘発される。

例えば肝臓、胆嚢や消化器系の機能低下により頭痛が誘発されます。

 

骨盤の歪み

 

・仙腸関節の歪み。

これは仙骨と腸骨との連結部分の関節です。仙骨は真ん中にある骨で、腸骨は左右の骨盤です。

 

・腰仙関節の歪み。

これは仙骨と腰椎との連結部分の関節です。仙骨は土台となる骨で、腰椎は背骨の腰の部分の骨です。

 

・カイロプラクティックが矯正対象にする骨盤の歪みは関節の問題。

関節の問題は、筋肉へのマッサージ、ストレッチや筋膜リリースなどの手技では解決する事が出来ません。また、複数の関節をねじってボキボキ鳴らすようなカイロプラクティックもどきの手技でも解決しません。場合によっては椎間板や関節を悪い状態にしてしまうリスクもあります。餅は餅屋、骨盤矯正はカイロプラクティックがお勧めです。