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骨盤矯正

骨盤矯正のアプローチについての事例をいくつか挙げてみます。

骨盤の歪みと骨盤矯正

骨盤の歪み、そして骨盤矯正についての概要を記述します。骨盤の歪みと骨盤矯正という言葉は、とても世間に浸透している言葉であり、加えて、多くの方々が気にしている事であり、大きな需要があります。そして需要に対しての供給がカイロプラクティックであったり、整体であったりします。特にカイロプラクティックは関節の矯正に特化している手技療法ですから、骨盤の歪みと骨盤矯正、という需要に対する、供給にはピッタリであると思います。そしてカイロプラクティックは、適応症状と手技の目的として、骨盤矯正というキーワードを謳います。それは前述の様に、骨盤矯正というキーワードに、世間の関心が大きく、需要に対する供給としてカイロプラクティックが応えられるからですが、これは便宜的な事であり、目的の部分で異なる所がありますので次項でご説明致します。

骨盤矯正とカイロプラクティック

カイロプラクティックは、骨盤矯正のみを目的としている訳ではありません。骨盤を形成する骨は、真ん中に仙骨、仙骨の左右に腸骨、仙骨の下に尾骨があります。骨盤の歪みとは、骨盤を形成している骨と骨との接点、すなわち関節の歪みです。また、骨盤と隣接している関節の歪みも含めます。骨盤を形成している関節は、具体的には仙骨と腸骨の接点である仙腸関節。そして骨盤と隣接している関節は、具体的には仙骨と腰椎の接点である腰仙関節、腸骨と大腿骨との接点である股関節です。これらの関節の位置関係が狂い、中立位置が、本来の中立位置ではなくなっている状態。これをカイロプラクティックでは変位といいます。仙腸関節、腰仙関節、股関節の変位が、骨盤の歪みです。

変位にも真の変位と、見せかけの変位があります。見せかけの変位を矯正しても真の変位は矯正されません。真の変位を矯正する事が必要となります。それによって見せかけの変位も矯正されます。カイロプラクティックの目的の1つは、真の変位を矯正する事です。矯正対象は、骨盤を含む、身体全体の関節であり、個々の、その時々の関節の状態によります。骨盤と、骨盤に隣接する関節に真の変位があれば矯正し、真の変位が無ければ矯正しないという事になります。つまり、骨盤矯正は、矯正する必要があれば矯正し、矯正する必要が無ければ矯正しないという事になります。例えば、骨盤矯正が不要のケースでは、別の関節の真の変位を矯正する事で骨盤の状態が解決されるという事が起こります。

骨盤の歪みとアプローチの選定

1つの症状の原因が、限定的な1つである事はありません。加えて複数の症状の原因が、限定的な1つである事もまたありません。例えば、骨盤の歪みの原因は必ず仙骨の歪みにあり、腰痛の原因も必ず仙骨の歪みにあるとします。アプローチする場所と方法は、仙骨の矯正となります。〇〇の原因は〇〇にあった!という類のキャッチフレーズ。とてもインパクトを感じるかもしれませんが、厳密には、そういった事は無いでしょう。ただし、効率の良い重要な関節や箇所、そしてアプローチはあります。しかし、それ以前に、やはり真の原因を解消する為にアプローチ箇所とアプローチ方法の選定は重要です。言い換えると、目的と分析が重要という事です。

ここまで、骨盤の歪み、骨盤矯正に対して、カイロプラクティックをモデルに、お話ししましたので、関節の変位に対する矯正を具体例として挙げましたが、アプローチ方法はこの限りではありません。

仙腸関節の歪みによる不具合

骨盤の歪みによって起こる不具合をいくつか記述致します。既述致しました様に、骨盤の真ん中の骨である仙骨と、骨盤の左右の骨である腸骨、この仙骨と腸骨の接点となる関節を仙腸関節といいます。この仙腸関節は、歩いたり走ったりした時に足から入力される衝撃を和らげるクッションの働きをします。車で例えるとショックアブソーバーです。足から入力された衝撃を、このショックアブソーバーで逃がす事で、仙腸関節の上に位置する脊椎関節や、椎間板などを保護する働きがあります。また、仙腸関節の下に位置する股関節や膝関節、足関節の保護としても働きます。

物体にかかる外力に対しては、その物体のより柔らかく動きやすい部分が動き、より固く動きにくい部分への外力を逃がします。例えば人体では、歩行時、走行時に、仙腸関節が中立位置にあって柔軟に動く事で、クッションの働きをしている訳です。

ですから仙腸関節が歪んで固まってしまうとクッション機能が働かず、脊椎関節や椎間板、股関節や膝関節、足関節に、よりダイレクトに衝撃荷重がかかり、この常時に渡る衝撃荷重と経年が掛け合わされて、痛めてしまう原因、劣化を加速させてしまう原因となります。

腰仙関節の歪みによる不具合

仙骨と腰椎との接点となる関節を腰仙関節といいます。腰仙関節の歪みは、カイロプラクティック的には、仙骨を規準とした第5腰椎の位置異常です。第5腰椎は腰椎の一番下に位置しており、同時に背骨全体の最下部でもあります。ですので腰仙関節の歪み固まりは、仙骨という土台の上で、背骨という柱が根本でズレているという状態になります。根本の歪みは、その上に位置する関節の歪みへと波及しますので、背骨という柱全体、それから頭蓋骨という展望台にも歪みが波及します。

また、腰仙関節の歪みもまた、仙腸関節や股関節、それよりも下に位置する膝関節や足関節の影響を受けています。

積み上げられた積木をイメージしてみて下さい。上の積み木を取っても下の積み木は崩れませんが、下の積み木を取ると、その上の積み木も崩れます。同様にして、関節も下から順番に崩れるとイメージするとわかり易いかもしれません。実際には、下から上への連動や上から下への連動、中心から外側への連動など、様々な連動、そして繋がりがあるのですが。

さて、腰仙関節自体の歪み固まりの、不具合としては、例えば、腰椎が軽度に反っているという自然なカーブ、生理的弯曲が無くなり、反り過ぎてしまう過前弯(かぜんわん)や、逆に真っすぐになってしまう前弯消失(ぜんわんしょうしつ)、または回旋方向に捻じれたり、傾いたりする事によって、腰椎の椎間関節や、椎間板が常時、痛め易い状態となってしまったり、関節の歪み固まりに伴う、筋肉のアンバランスや固着によって、慢性腰痛の原因となったりします。

特に腰仙関節、つまり第5腰椎の位置異常は、腰部全体の不具合に対しての主原因となっていたり、カイロプラクティックで特に重要視されている第1頚椎の位置異常の関連性が深い為、重要な矯正箇所となる事が多いです。

股関節の歪みによる不具合

腸骨と大腿骨との接点となる関節が股関節です。股関節は大腿骨の大腿骨頭が、腸骨の臼蓋にはまりこんでいますが、これは凸と凹のはめ合い構造です。股関節は凸と凹のはまり込みが非常に深い関節ですので、脱臼するという事は殆どありませんが、脱臼方向に位置異常を起こす事があります。それは例えば内旋方向への変位、内股癖です。内股癖で股関節は不安定になり、痛め易い状態となります。この時、骨盤への影響としては、骨盤が前傾し易くなります。骨盤が前傾すると骨盤の内部である骨盤腔(こつばんくう)の臓器が下垂し易くなります。骨盤腔の臓器の下垂と固着は、骨盤内の血流と体液循環の低下を起こし、骨盤腔臓器の機能低下となります。また内股癖は、股関節の内側付近にある腸骨動脈と、腸骨静脈の圧迫、そして血流の阻害に繋がり、この事もまた、骨盤腔の血流と体液循環の低下、そして骨盤腔臓器の機能低下に拍車をかけます。骨盤腔の内臓とは膀胱や直腸など。男性では、前立腺など。女性では卵巣、卵管、子宮などです。

股関節の内股癖は女性に多く見られます。女性ホルモンの正常な分泌や周期による、卵巣、卵管、子宮の正常な機能の低下、そして妊娠や出産に向けての悪影響を考慮すると、股関節の内股癖を含めた骨盤の歪みは軽視出来ない問題です。また骨盤腔の血流、体液、内臓の機能低下は、冷えや代謝不足に繋がり、下腹部に脂肪を蓄積して太り易くなるので、見た目の部分でも気になる所でしょう。

この様に、股関節の内股癖を含む骨盤の歪み、それ以外の関節の歪みに於いても、関節のアライメントの矯正は、身体の内部の構造や機能への悪影響の改善、予防の為に必要なアプローチです。

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