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精神的ストレス、精神異常

精神的ストレス、精神異常の原因、アプローチについての事例をいくつか挙げてみます。

精神的ストレスの外的な原因

精神的ストレスは様々な原因によって起こります。外的な原因では、まず、食生活による原因。睡眠時間と睡眠のサイクルの原因。薬物などの化学物質の摂取による原因。それから、外傷などの物理的な刺激による原因。そして仕事上の問題や、職場での人間関係、家庭内の問題。これらは、置かれている境遇としての原因です。

まとめてみますと、外的な原因には

1、食生活

2、睡眠時間とサイクル

3、化学物質の摂取

4、物理的刺激

5、現実的な境遇の問題

などがあります。他にもあると思いますが、外的な原因を、この5つにしぼってみます。

精神的ストレスの外的な原因へのアプローチ-食生活

精神的ストレスの外的な原因へのアプローチについて、ここでは主としてセルフケア的な観点から一例を挙げてみたいと思います。

 

1、食生活

食生活の中で、精神的な安定の為に摂取すると良いのは、セロトニンの原料となるトリプトファンを多く含む食品です。セロトニンは、精神的に興奮状態に傾き過ぎない様に、恐怖感や不安感に傾き過ぎない様に、安定させる為に働く神経伝達物質です。脳内で精神的な安定をつくる電気回路のスイッチをONにする物質とイメージしてみて下さい。セロトニンの原料であるトリプトファンを多く含む食品には大豆食品があります。大豆から加工された食品も多数ある為、比較的摂取し易いかと思います。

逆に精神的ストレスを誘発させやすい食物を1つ挙げますと、糖質、炭水化物です。炭水化物では加工された食品は要注意です。食欲を誘発させやすいという特性もあって、食欲を我慢するというストレスも起き易いです。余剰分の糖質、炭水化物は、体内で脂肪に変換されて蓄えられます。これは熊が冬眠に備える機能と類似しています。我々人間は冬眠しないので余剰分の糖質、炭水化物は不必要であるという訳です。適度に抑えるという事ですね。これもまた難しいかもしれませんが。

精神的ストレスの外的な原因へのアプローチ-睡眠時間とサイクル

2、睡眠時間とサイクル

睡眠中は身体を休めると共に脳を含む神経系の休息、修復に時間を要します。諸説ありますが、最低6時間は必要であると思います。神経系の休息、修復の為です。

睡眠のサイクルとしましては、人間は夜、眠る様に出来ていますから可能な限り夜、眠る事と、可能な限り毎日、同じ時間に眠り、同じ時間に起きる事。これは自律神経の正常なバイオリズムを保つ為に重要な事です

精神的ストレスの外的な原因へのアプローチ-化学物質の摂取

3、化学物質の摂取

化学物質で気を付けたいのは、意外かもしれませんが、石油から生成された薬、つまりお医者さんで処方される薬です。薬は神経細胞に長時間蓄積して神経伝達を阻害します。神経細胞に蓄積した薬は抜けるまでに長期間を要します。脳神経に蓄積した薬は精神的ストレスを起こし易く、抜けるまでに他の神経細胞よりも更に長期間を要する為、脳に作用する薬の摂取には要注意です。症状を消して、原因は解決せず、新たな問題をつくってしまう。ここが薬物療法アロパシーの問題です。近代医学は、ほぼアロパシーですが、ここの是非は、TPOにもよりますし、個々のリテラシーによるだろうと思います。

神経細胞に蓄積した薬物の除去には、お風呂で汗をかく事、水分、できれば白湯を十分に摂取する事、ファスティング、そしてカイロプラクティックやオステオパシーの手技療法が有効に働きます。

精神的ストレスの外的な原因へのアプローチ-物理的刺激

4、物理的刺激

物理的刺激もまた、精神的ストレスとなります。極端な例では、過度な外傷がトラウマとなるケースなどです。これは外傷が、心的外傷のPTSDとなるケースです。長い時間が経過しても、何らかの切っ掛けによってトラウマが想起される、フラッシュバックという現象が起きたりします。

PTSDとまでいかなくとも、物理的刺激によって、精神的ストレスが誘発されたり、時に、過去に外傷を受けた場所でも細胞がトラウマを抱えている事があります。例えば、筋肉が痛くされたと記憶、警戒している事などです。手技療法で、この記憶、警戒を解く手法がありますが、例えば、オステオパスである、ジョン・E・アプレジャーが説いている、エネルギー・シストの解消などです。外傷を受けた場所のトラウマという負のエネルギーを解消させ、連動して脳のトラウマを解消させるという手法です。

精神的ストレスの外的な原因へのアプローチ-現実的な境遇の問題

5、現実的な境遇の問題

これは非常にデリケートで現実的な問題であり、解決が難しい問題であると思います。

例えば、熱いお風呂に10分入ると決めて浸かってみたものの10分入ってられそうにないと思ったならば、お風呂から上がればいい訳ですが、仕事や職場の人間関係が、つらいと思ってもお金を稼ぐ為に辞められない。家庭環境が嫌だと思っても、大切な家族と縁を切る訳にはいかない、1人では生きていけないなどです。

しかしながら心身ともに限界というものも存在します。

ここからは個人的な考えとなってしまいますが、自身の心身を守る為に境遇を変える試みは逃げでは無いという事です。仕事や職場を変えてみる試み、暫らく休息の時を持ってみる試み、距離を置いてみる試みなど。時に、自身を守る為に根性論や周りの期待に応えるプレッシャーは一旦、横に置いておく必要があると思います。

精神的ストレスの内的な原因

精神的ストレスの内的な原因としては、精神的側面に、よりダイレクトな原因となる、思い癖や考え方としての原因、それから、身体の内部から発せられる痛みなどの、何らかのつらい症状や、骨格系の歪みなどの身体的な原因があります。

つまり精神的ストレスの内的な原因は主に

1、思い癖、考え方

2、身体的な症状、状態

があります。他にもあると思いますが、内的な原因を、この2つにしぼってみます。

精神的ストレスの内的な原因へのアプローチ-思い癖、考え方

精神的ストレスの内的な原因へのアプローチについて、セルフケア的な観点と手技的な観点から一例を挙げてみたいと思います。

 

1、思い癖、考え方

これは精神的ストレスの、より直接的な原因となるでしょう。そしてアプローチが難しいデリケートな問題でもあると思います。人の数だけ思い癖と考え方の違いがあり、何が正しいアプローチであるか明確な線引きが難しい問題であると思います。

ここでは、思い癖や、考え方を、便宜的に脳内の電気回路に例えて考えてみます。まず先天的に出来上がった脳内の電気回路、これが先天的な気質になります。楽観的な場合もあれば、悲観的な場合もあります。次に生きていく過程で経験則によって組み替えられた電気回路、これが後天的な気質になります。先天的に楽観的だった人が後天的に悲観的になり、先天的に悲観的だった人が後天的に楽観的になる事もあるでしょう。まとめますと、気質とは、先天的な気質に後天的な気質が上乗せされ現在進行形で再構築されているものであると捉えます。

先天的な脳の電気回路=先天的な気質

後天的な脳の電気回路=後天的な気質

先天的な脳の電気回路+後天的な電気回路=現在進行形の気質

これらの電気回路、気質は、個々に特有の癖を持ち、正常に機能するとは限りません。そして物事には論理的に解釈が難しい曖昧で抽象的な事も多いと思います。善悪の判断が最大の病根であるという類の事が、精神哲学などで良くいわれます。最近ではマインドフルネスなどです。マインドフルネスは日本に於いては仏教哲学の逆輸入盤といえます。よりわかり易くまとめてあるので取り入れてみると良いと思います。

ここでのお話をまとめますと、脳の電気回路や気質は特有の癖を持っており、正常に機能するとは限らないですから、善悪を含めた、白か黒か的な判断や、これに関しては、こうである。こうでなくてはならない。という様な、断定的な判断を下さない事が精神的に有益であると思います。これらの判断をする事は、自身の内的なせめぎ合いになり易く、また人対人の外的なせめぎ合いにもなり易くなります。

とはいえ、何らかの判断をしなくてはいけない場面もありますから、難しい事ではあると思います。

精神的ストレスの内的な原因へのアプローチ-身体的症状、状態

2、身体的症状、状態

身体的な症状や状態が、精神的ストレスに影響する事は良くあるケースであると思います。心身共に繋がり合い連動するからです。心→身に影響し、身→心に影響し、お互いに影響し合っています。

手技療法の適応となる不定愁訴では、肩こり、腰痛、頭痛などの身体的な不快感、痛みなどが、精神面に影響し、精神的なストレスとなります。この場合では、症状改善の為の手技療法によるアプローチが非常に有効なケースです。一時的に症状が消失する事を目的とするのではなく、症状の原因を改善させ、繰り返さない方向にもっていくアプローチが重要且つ有益です。こういった意味に於いてカイロプラクティックやオステオパシーによる施術は、非常に有効です。

また、自律神経の乱れによる、精神的ストレスへの影響も大きいです。交感神経が常に優位に働き、副交感神経へのスイッチが入りづらい状態では、常にピリピリして、苛立ち易くなったり、雑念も起き易くなります。反対に、副交感神経が常に優位に働き、交感神経へのスイッチが入りづらい状態では、常にボーッとして、集中出来ず、やる気も起きない状態になります。交感神経と副交感神経の働きには、バランスの取れたバイオリズムが必要です。覚醒する時には覚醒して、休息する時には休息する。本来、その様に人間の身体は出来ています。不規則な生活リズムや、骨格系の歪みによって交感神経と副交感神経のバイオリズムは崩れ易くなります。骨格系や、膜組織などへのアプローチによって、カイロプラクティックやオステオパシーでは、交感神経と副交感神経の本来のバイオリズムに戻す効果があります。そして規則正しい生活リズムも大切です。

骨格系の歪みでは、頭蓋骨の歪みによる精神的ストレスへの影響も大きいです。西遊記に登場する孫悟空が、悪さをした時に三蔵法師に頭の輪を締め付けられるシーンをイメージしてみて下さい。頭蓋骨の内部には硬膜という膜状の風船があり、膜状の風船の中に脳脊髄液という水があり、脳脊髄液の水の中に脳が浮かんでいます。硬膜の水は湧き出たり、排水されたりして、硬膜の風船の中を還流します。この内部の還流、水圧の変化に応じて頭蓋骨は僅かに動く様に設計されています。頭蓋骨が歪んで固まり、動きにくい状態になったらどうなるでしょうか。内部で脳脊髄液の水が湧き上がって膨張する時には内部から頭蓋骨を押します。しかし、頭蓋骨が動きにくい状態では、反対に押し返されます。作用反作用の法則です。この、脳脊髄液の膨張と、作用反作用の法則による水圧の上昇によって、結果的に脳は水圧によって締め付けられる状態となります。立体的で水圧による孫悟空の輪です。この現象が、脳へのストレスとなり、無意識化で精神的ストレスとなっています。適応手技はクラニオ・セイクラル・オステオパシーです。

小児の頭蓋骨の歪みと精神的ストレス、精神異常

頭蓋骨の歪みと、精神的ストレスの関係性で重要な点をもう1つお書き致します。それは小児期、特に赤ちゃんの時の頭蓋骨の歪みについてです。

小児期、特に赤ちゃんの場合では、骨格系が未発達で成長段階にあります。骨格系を成長させる為には高い柔軟性が必要です。この為、赤ちゃんの骨格系、つまり関節や、頭蓋骨でいくと縫合などの、骨と骨の接点は、歪むという事はありますが、固まるという事が起こりません。例えば関節が歪んで固まった状態を矯正するカイロプラクティックによるアジャストメントという手技は必要が無く、関節を痛めるリスクがあります。また頭蓋骨の縫合が歪んで固まっている状態を矯正する、成人に対して行うクラニオ・セイクラル・オステオパシーもまた、必要が無く、構造的に痛めるリスクがあります。

赤ちゃんに於ける骨格系の歪みで、背骨、頭蓋骨の歪みの主原因となっているのは硬膜です。硬膜とは前述の様な、頭蓋骨、背骨の内部にある膜状の風船です。膜状の風船の外側にある柔らかい頭蓋骨が、お母さんのお腹の中に居住している時の体位や、移動によって、そして出産の時の外力を受けて歪みます。この時、歪みの主原因となるのは頭蓋骨では無く、膜状の風船の硬膜です。ですから、赤ちゃんの段階では、膜状の風船の硬膜の歪みを取ってあげれば、その後に、成長しながら形成されるであろう、先天性の頭蓋骨の歪みを未然に防止出来る絶好のチャンスとなります。頭蓋骨の歪み固まりが引き起こす精神的ストレスについては既述の通りですが、先天性の頭蓋骨の歪みによる精神的ストレスへの影響は、小さくありません。また、自閉症やADHDの原因ともなり得ます。

先天性の頭蓋骨の歪みの適応手技は、小児のクラニオ・セイクラル・オステオパシーです。先天性の頭蓋骨の歪みでは、成人してからでは頭蓋骨の調整が複雑且つ、難しくなります。この事も小児のクラニオ・セイクラル・オステオパシーのタイミング的なチャンスであり価値でもあります。

精神的ストレスから精神異常へ

精神疾患では、例えば、統合失調症に於いてはドーパミンの分泌過剰説があります。ドーパミンは精神的な快楽回路のスイッチをONにする神経伝達物質ですが、過剰分泌によって、緊張や不安感が強くなります。過度な覚醒状態で、うつ病と対照的な症状です。薬物療法としてはドーパミンの過剰分泌を抑制する薬の投薬があります。

うつ病に於いては、セロトニンの分泌不足説があります。セロトニンは精神的な安定回路のスイッチをONにする神経伝達物質です。セロトニンの分泌不足によって精神的に不安定な状態となって、自力では立て直せない極度な気分の落ち込みの症状があります。薬物療法としては選択的セロトニン再吸収阻害薬などの投薬があります。

この様に精神疾患に於いて、近代医学的、アロパシー的には、脳内の神経伝達物質の分泌異常などが原因の1つと考えられ、投薬では神経伝達物質の分泌に作用する薬の投薬が行われます。

しかし脳内のメカニズムはわかっていない事が多く、精神疾患の原因も不明な点が多いという事がいえます。

脳に作用する薬物の長期間の投与は、薬物の脳神経への蓄積によって神経伝達を阻害し、新たな精神的ストレス、精神異常の原因となり得ますので、薬物療法に依存する事、この薬が効かない、或いは効かなくなったら、別の薬の投薬、といったサイクルに陥らない事が重要であると、代替医療の観点からはいえます。

精神異常は、様々な外的な原因、内的な原因が重なり蓄積されて、限界に達した時に起こります。脳内で何が起こっているか、不明な点があったとしても、精神的ストレスが限界に達した時に、精神異常が起こる事は事実であると、データと経験則からいえます。

ですから精神疾患の様な、精神異常を起こさない為には、既述した様な、外的な原因や、内的な原因に対する地道なアプローチが必要不可欠であると思います。

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